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はせ住の視点 ― 日経新聞から読む不動産の今

  • 6月30日
  • 読了時間: 6分

※本記事は、日経新聞の不動産関連ニュースをもとに、内容を整理し現場目線でまとめたものです(原文の転載ではありません)。


今回は「6月中旬〜下旬の動き」を整理しました

今回取り上げるテーマは以下の通りです。

  • タワーマンションの購入実態

  • 中古マンション価格の変化

  • アパート家賃の上昇

  • 民泊規制の強化

  • 都心再開発と割安賃貸

  • 住宅ローンの適正借入額


現在の不動産市場は、単純な価格の上下だけでは語れません。

  • 金利の動き

  • 制度や規制

  • 家計の余力

  • 地域ごとのルール

こうした複数の要素が絡み合い、判断がより難しくなっています。


① タワーマンション最上階、6割が現金購入

ポイント

  • 最上階住戸の約6割が現金購入

  • 購入者は富裕層や投資目的が中心

解説

タワーマンションの最上階は、一般的な住宅市場とは明確に異なる「別の市場」と言えます。

  • 住宅ローンに依存しない

  • 金利上昇の影響をほとんど受けない

  • 居住目的よりも資産価値やステータスを重視

つまり、一般の購入者が感じる「金利が上がったから買いにくい」という感覚とは無縁の世界です。

影響

  • 高額帯の物件は価格が下がりにくい

  • 一般層向け市場との分断が進んでいる

👉 同じ「マンション」でも、完全に別の動きをしている点に注意が必要です。


② 金利上昇、不動産株に逆風

ポイント

  • 金利上昇により不動産会社の資金負担が増加

  • 株式市場では慎重な見方が広がる

解説

不動産会社は開発や仕入れのために多額の借入を行うビジネスモデルです。

そのため、

👉 金利上昇=借入コスト増加=利益圧迫

という構図になります。

さらに、

  • 金利が上がると債券などの投資商品が魅力的になる

  • 投資資金が不動産から他へ流れる可能性

といった影響も出てきます。

影響

👉 不動産株の動きは「市場が将来をどう見ているか」を示す先行指標になります。

実需だけでなく、投資マネーの動きにも注目が必要です。


③ 中古マンション高騰に一服感

ポイント

  • 都心の中古マンション価格に変化の兆し

  • 投資需要がやや鈍化

解説

これまで中古マンションは上昇が続いていましたが、価格が上がりすぎると次の問題が出てきます。

  • 利回りが低下する

  • 投資として成立しにくくなる

結果として、

👉 「とりあえず買えば上がる」という状況ではなくなりつつあります。

影響

  • 立地・条件の良い物件は引き続き強い

  • 条件の悪い物件は価格調整が起きやすい

👉 市場は明確に二極化へ向かっています。


④ 築古ビル、壊さず活用へ

ポイント

  • 解体せず用途変更・リノベーションが増加

  • 背景に建築費の高騰

解説

これまでの常識は、

👉 古い建物=建て替え

でしたが、現在は

👉 古い建物=活用する

という方向に変わっています。

理由はシンプルで、

  • 建築費が高すぎる

  • 解体・新築のコストが見合わない

ためです。

ただし活用には注意点もあります。

  • 耐震性能

  • 法規制への適合

  • 設備の老朽化

👉 これらのチェックを怠るとリスクになります。

影響

👉 「古い=価値がない」という考え方は通用しなくなっています。

むしろ使い方次第で価値が生まれる時代です。


⑤ アパート家賃、最高値更新

ポイント

  • 家賃上昇が継続

  • 購入を断念した層が賃貸へ流入

解説

住宅価格の上昇により、

👉 「買えないから借りる」という動きが強まっています。

特に需要が集中しているのは、

  • 比較的家賃が抑えられたアパート

  • 単身・若年層向け物件

です。

影響

  • 借主:家賃負担が増加

  • オーナー:収益改善のチャンス

ただし、

👉 単純な値上げだけでは入居者は選んでくれません。

設備・管理・立地など総合力が求められます。


⑥ 民泊、条例で禁止可能に

ポイント

  • 自治体が民泊を制限・禁止できる仕組みが強化

解説

民泊は収益性の高さから広がりましたが、同時に問題も増えています。

  • 騒音トラブル

  • ゴミ問題

  • 防犯面の不安

特に住宅地では住環境への影響が大きく、

👉 規制強化の流れは自然な動きです。

影響

👉 民泊は「自由にできるビジネス」ではなくなっています。

エリアごとのルール確認が必須です。


⑦ 相続土地、制度見直しへ

ポイント

  • 相続土地の活用促進に向けた制度見直し

解説

相続された土地の多くは、

  • 売れない

  • 活用できない

  • 管理だけが負担になる

という問題を抱えています。

結果として、

👉 放置される土地が増加

しています。

影響

👉 相続は「受け取ってから考える」では遅いケースが増えています。

事前の整理・方針決定が重要です。


⑧ 分譲マンション賃料、やや下落

ポイント

  • 分譲マンションの賃料に頭打ち感

解説

家賃は上がり続けるわけではありません。

一定ラインを超えると、

👉 借りられる人が減る

ためです。

影響

👉 家賃には「上限」があるという現実が見えてきています。

オーナーは価格設定の見直しが必要になる場面も増えます。


⑨ 地上げ、再び増加

ポイント

  • 再開発に伴う土地取得競争が激化

解説

都市部では新たに土地を確保することが難しく、

👉 既存の建物や土地を買い集める必要があります。

その結果、

  • 地上げ交渉の増加

  • 取得競争の激化

が起きています。

影響

👉 強引な交渉や条件提示には注意が必要です。

売却時は複数の選択肢を比較することが重要になります。


⑩ 都心再開発で割安賃貸

ポイント

  • アフォーダブル住宅(割安賃貸)の供給が進む

解説

都心では住宅価格・家賃が高騰し、

👉 「働いていても住めない」という問題が顕在化しています。

その対策として、

  • 再開発の中で一定割合の割安賃貸を供給

  • 中間所得層向け住宅の整備

が進められています。

影響

👉 都心でも選択肢が広がる可能性があります。

ただし供給量はまだ限定的です。


⑪ 新築マンション価格、14%上昇

ポイント

  • 新築マンション価格が大幅上昇

  • 建築費・土地価格の上昇が要因

解説

価格上昇の背景には構造的な問題があります。

  • 人件費の上昇

  • 資材価格の高騰

  • 用地不足

これらは短期的に解消しにくく、

👉 今後も高止まりする可能性が高いです。

影響

👉 新築価格の上昇は中古・賃貸にも波及します。

市場全体の価格水準を押し上げる要因になります。


⑫ 住宅ローン、適正額が重要

ポイント

  • 目安は手取り収入の30%以内

解説

住宅ローンで最も重要なのは、

👉 「借りられる額」ではなく「返せる額」

です。

金利上昇局面では特に、

  • 将来の返済負担

  • 生活費とのバランス

を慎重に考える必要があります。

影響

👉 無理な借入は将来的なリスクを大きくします。

安全な資金計画がこれまで以上に重要です。




まとめ

今回のポイントはシンプルですが重要です。

👉 「不動産は価格だけで判断できない時代」

判断に必要なのは、

  • 金利

  • 制度

  • 家計

  • 将来の見通し

👉 これらを総合的に見る視点です。

今週の重要ポイント

① 市場の二極化

  • 富裕層市場と一般市場が明確に分離👉 同じ不動産でも動きが全く異なる

② 賃貸の負担増

  • 家賃上昇が継続👉 借主・貸主ともに戦略が必要

③ 制度の影響が拡大

  • 民泊規制

  • 相続制度

  • ローン環境

👉 知識の差が結果に直結する時代

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